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特許出願の弁理士費用、成功報酬

特許出願の弁理士手数料はどのくらいが妥当だろうか?

以前安い事務所では個人向けに7万円で出願していた弁理士がいた。

ただ、その弁理士の場合は、別に先行技術調査もやり、それらを合わせると10万円を超えていたと思われる。

何にせよ、特許出願費用を押さえたい知財部にとっては出願費用は安ければ安いほどよい。品質に問題がなければ。

しかし、特許事務所の弁理士にとっては安くすればするほど収入が減るわけで、それだけ経営的に苦しくなる。優秀な弁理士がどんどん辞めてしまうような給与体系ではいずれ事務所として立ち行かなくなる。

もちろん、米国のチャリティ病院のようにあまり腕が良くない医師が非常に安価や無料で診療や治療をやる場合はあるかも知れないが、そこで修業して腕が上がれば一般の病院に行くし、本当に腕がよくなれば、野球のフランク・ジョーブ博士のように1手術で数百万円以上取ることも可能になるだろう。

弁理士も同じで、腕が良くなり、信頼されるようになればそれだけ客がつくので高額でも仕事を依頼されるようになる。

そうでない弁理士は仕事のある特許事務所に勤務したり、あるいは、独立して他よりも安くするか、何等かの特徴を打ち出して営業している。

ということは安くて高品質、という弁理士はもともと理論的にはあり得ない、とも言える。

実際、アメリカでも、特許出願手数料は、60万円~300万円等、何倍もの開きがある。腕に自信のある弁理士は高額を請求できるだろうし、あまり客のつかない弁理士はある程度値段を下げる場合もありうるだろう。

そういう意味から言えば、安売りしている弁理士の明細書は安かろう、悪かろう、である可能性もある。

ただ、私の事務所のように、初回のみ、あるいは、実施例と図面を出願人が書くという条件付きで安価な値段で提供し、通常はその数倍の料金、さらに、依頼人のご希望により、より高度な戦略的出願はプレミア価格等と料金体系が複数ある場合は、手間と時間、内容等により手数料に差をつけているわけで、それはそれでリーズナブルである。

他の手段としては、タイムチャージにして、1時間いくら、という手もある。早く明細書を書ける場合は10時間で書けることもある。そうすれば1時間3万円であっても30万円でそれほど高額でもない。1つの特許出願に80万円をチャージする事務所もあるからだ。

いずれにしても、価格だけで弁理士を選ぶのはリスクを伴う。その弁理士の経歴や経験を見て自分に最適な弁理士を選択するのがよいと思う。

とはいえ、全ての分野で完璧に得意な弁理士はいないので、企業の場合は、どうしても平均的にレベルの高い事務所を探すだろうが、大学等の場合はピンポイントでより高度な知識を持つ専門家を選択するのがよいと思われる。特にバイオテクノロジー分野は知識、経験の差が大きく出る分野なのでなおさらそう思う。

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大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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