世界特許情報検索サービス
特許出願前の調査や、製品発売前の特許調査は通常は日本の特許、特許出願(公開公報)を調査することが多いと思われます。
時にはDewentとか、STN、Dialog等でも英語で調査する場合もありますが、高額なので、徹底的な調査をするとすぐに10万位かかってしまいます。
さらに、中国や韓国の特許は調査が大変で、現地代理人に依頼すると数十万円以上かかることもありました。
それが、日米欧、中国、韓国、PCTの特許文献を横断的に検索できて月5000円というサービスができたそうです。特許庁が、中国、韓国、台湾が日本特許庁の特許電子図書館で特許(出願)を検索して自国で出願したり、事業化することに対抗して、中国、韓国の特許文献を日本でも検索できるサービスを開発すると言ってましたが、おそらくこれなのでしょう。
これにより、日本企業が、中国や韓国でどのような特許が出願されているかを調査することができ、事業展開もやりやすくなると思われます。中国の特許出願件数は昨年52万件もあるので、日本企業の製品が中国の特許を侵害していないかどうか調査するのは大変です。また、特許出願で邪魔になるものがあれば、潰す必要がありますが、そのためにもこのサービスは使えると思われます。
(以下ニュース記事より引用)
日本特許情報機構(Japio)は、特許情報検索の新サービス「世界特許情報検索サービス」を開始した。日本・米国・欧州・中国・韓国と特許協力条約(PCT)の特許文献をまとめて日本語と英語で横断的に検索できる。サービスの利用料は定額で月5000円。
日本語検索では、翻訳済みの日本語を直接検索する方式を採用。日本語の公報を検索する感覚で主要国の特許を検索できるほか、Japioが培ってきた独自の辞書を使った翻訳を行うため、素早い検索と精度の高い翻訳文を提供できるという。
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120703/cpd1207030500001-n1.htm