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外国からの日本への国内移行出願の翻訳

米国が2013年3月に先発明主義から先願主義に変わった影響で、この時期に駆け込み出願がかなり集中したようです。

そのため、最近では米国からの日本出願の翻訳を多数やってました。

英語から日本語への翻訳なので、英語と技術がわかれば問題なく英文和訳することができます。

ただ、英語が母国語と言っても、書く人によって使う単語の傾向も違うし、間違っている箇所の多い人もいますし、短文で書いてくれる人もいれば、延々とピリオドのない長文が続く人もいます。

特に修飾語の長い文章の翻訳をどうするか?は難しいところです。

修飾語を全部前にくっつけようとすると、どうしても文章が読みづらくなり、わかりにくくもなります。

ですから、私としては、頭から訳して行くのがいいと考えています。

英語の語順のとおり頭から読んで、まずは頭から区切りのいいところまでを訳し、その後、例えば、関係代名詞等があれば、それを接続詞でつないで書く、という感じです。

ただ、この頭から訳す、というのをやると、請求項のようにピリオドのない文章の場合に、最後でどう帳尻を合わせるかが難しくなる場合もありますが。

日本から海外に出す場合も私自身で和文英訳する場合もあります。この場合も日本語の明細書が訳しやすければきれな訳文が作れるのですが、複文が入り乱れて、さらに途中で別の構造に変わったりする場合もあります。

そうすると、英訳が非常に大変になります。当所が最初から明細書を作ればそういうことは無いのですが、発明者の方がご自分で明細書を作られて出願されているような場合は大変です。

大平国際特許事務所では、日本から海外に出願する場合にも翻訳しやすい文体で明細書を作成するように注意しています。

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ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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