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新年の夢 特許ライセンス収入で悠々自適の生活と発明コーチング

 2015/01/02 コンサルティング コーチング 経営診断 発明・発見・アイデア発想法 TRIZ USIT
この記事は約 4 分で読めます。 1,802 Views

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は、6月に内閣府で国会議員やエリート官僚、大学教授などのいる前でニューバイオテクノロジー(NBT)に関する特許出願や海外戦略についての講義をしました。

また、11月には週刊誌のサンデー毎日にコメントが掲載されました。その際の記事タイトルは、

「ノーベル物理学賞 特許はこんなに儲かる」というものでした。

ノーベル賞の研究で多額の特許ライセンス料を得た例は多数あります。モノクローナル抗体が80億円、MRIが300億円、PCR技術も数百億円、GFP技術も数値は知りませんが、日本の1企業だけでも2000万円~6000万円/年とのことでしたから、やはり数百億円のライセンス料を生み出していると思います。

これらは、ノーベル賞という人類でも最高峰の発明ですが、個人の発明家では特許ライセンス収入で生活することはできるのでしょうか?

中には1社で1000億円のライセンス料を取られた企業もあると聞いています。100億円程度では驚かないライセンス料です。

個人ではありませんが、特許発明の収入だけで成り立っている会社があります。山崎瞬平氏は知る人ぞ知る発明家で、その特許数は6000件以上でギネス認定されています。発明王としてよく知られているドクター中松の3000件の倍くらいの登録数があります。

山崎瞬平氏は2000年代前半には長者番付にも載っています。

つまり、日本人の発明家でも、特許収入だけで会社を成り立たせ、長者番付に乗れる、という見本でしょう。

昨年、私はドクター中松(中松義郎氏)の講義を受けて思ったのは、アイデアだけでなく、理論的裏づけも大切、ということでした。

エジソンは7000回の失敗をして京都の孟宗竹をフィラメントに使うといいということを見つけました。

確かにスクリーニングで数万とか10万個のスクリーニングをすることは重要です。医薬品でも10万個くらいの化合物を作って最適化をして最も効果のあるものを特許出願します。そういう意味では7000回程度のスクリーニングは多いとは言えません。

しかし、そこには確固とした理論的裏づけがないと、無駄に数を増やすことになってしまいます。

昨年、ドクター中松氏から学んだのはまさにこういうことでした。中松義郎博士は、1スジ、2ピカ、3イキ。つまり、スジという論理、理論的裏づけが重要ということです。

熱力学の法則に反する永久機関の発明の相談をときどき受けますが、理論的に見て不可能な発明を持って来られても実現不可能ですから、出願には慎重を帰す意味でも試作して効果があることを確認することをお願いする場合が多いです。(単に出願してファンドや銀行から資金を受けたい、借りたい、という目的に特化している場合はこの限りではありませんが)

理論的に実施可能と思われる発明であっても試作すると、何かしら不都合が出てうまく行かないことも多いものです。そういう意味でも画期的な発明であればあるほど、試作して慎重に効果を確認して欲しいです。

ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授もiPS細胞については本当に大丈夫か何度も実験を繰り返して確認してから論文を出しています。

そういう意味で、発明するのはいいのですが、いきなり2ピカ、つまり、アイデアを出すのではなく、その分野の研究の現状を理解し、その上でアイデアを出していただきたいと思います。そしてアイデアに基づいて試作して効果を確認して欲しいです。

さらに言えば、発明が完成しても改良し、もう一ひねりすると非常にいい発明になったりします。

また、実験する際には、必ずコントロール(対照)実験区を入れてください。対照区のない実験では本当にうまくいっているかどうかわかりませんから。

それができれば日本人でも世界に通用する発明をして、発明(特許出願と特許のライセンス)だけで経営を成り立たせることは十分可能と思います。ぜひ、日本からもエジソン、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、イーロン・マスクなどを超える発明家が出て欲しいと願っています。

そのための一つの方法として、私は、発明コーチングを実施しております。発明の出し方がわからない、もう少しでいい発明が出そうなんだけど、なかなかでない、など発明でお悩みの方は以下の記事もご連絡下さい。

特許出願のための発明コーチング&コンサルティング

今年が読者の皆様にとって素晴らしい年になりますように祈念しております。

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大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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