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特許を申請すれば絶対に特許になりますか?

初めて特許出願する方や、数回目の方で、出願すれば特許になりますか?と聞かれる方はかなりの割合でおられます。

出願回数が少ないとどうしても経験がないので、どの程度特許になり、どの程度拒絶査定が出るか、がわからないのは当然のことです。

そして、高いお金を使うのだから必ず特許にして欲しい、とお願いされる場合もあります。

しかし、先行技術調査をしてもどうしても限界があり、インターネットでは見つけられなかった先行文献や学界発表があって、拒絶されたり、特許請求の範囲を減縮せざるを得なくなる場合があります。

とはいえ、特許請求の範囲を減縮して新規性が出せれば、あとは進歩性の問題になります。日本の実務では予想外の効果があるか、同質の効果であっても際立って優れた効果があれば進歩性が認められます。

この進歩性の主張が弁理士の腕と言っても過言ではないと思います。実のところ私はこの効果の主張をして進歩性を出すのが得意です。ということは、特許査定が出やすい、という意味でもあります。

このあたりはかなりの経験がないとわからないと思いますが、進歩性がなさそうに見える特許出願でも、進歩性を見つけて特許にすることは可能です。

また、時には審査官とケンカをしても権利化する場合もあります。

お客様の大切な権利を確実に取得できるように常に全力で知恵を振り絞っています。

しかし、それでもときどき、お客様がこちらの提案を受け入れない場合もあります。その場合は、私は3回提案して、それでもだめならお客様のいうとおりに書類を作成して提出することにしています。本当はお客様のために全力を尽くして説得すべきなのでしょうが、3回言い方を変えて、こう対応した方がよいですよ、と言っても、どうしてもこちらの反論でやりたい、というのであればそれはそれでお客様の戦略でしょうから止むを得ません。

とはいえ、そういう場合は、こちらの案を検討して、こういうところがおかしいんじゃないですか?ときちんと議論してもらえばいくらでも説明してご納得いただけるのですが、議論をせずにこうしたい、という場合はどうにもなりません。

私は微生物学に関しては、大学からですから、30年以上の知識と経験の裏づけがあります。そしてバイオテクノロジーの最先端を常にウォッチしてきました。ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長の契約や出願の仕事をしたこともあります。

また、大学教授もやっておりましたし、最高7億円位の研究補助金の審査委員をしたり、内閣府で国会議員もいる会議で講義をしたりしたこともありますから多くの事例を見てきております。

ですから、できれば、専門家のいうことはとりあえず一度きちんと聞き、納得できない場合はお気軽に質問されるのが専門家の能力をうまく使うコツだと思います。

お問い合わせは上のメニューバーの「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ。遅くとも数日以内にご返事差し上げます。一般的な質問についてはこのブログの記事に書いてお答えする場合もございますので、その点ご了承下さい。

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ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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