university research administrator (URA)と知財
今日UNITTに参加したら、URAというものがあることを知った。
university research administratorの略で、大学の研究を管理するようだ。グラントの申請書を書き、グラントが認められれば、その後の研究費の管理をする仕事のようで、弁護士や弁理士、ポストドク等かなり専門知識を持った人が就くこともあるらしい。
従来はこうした雑務は教授がやっていたと思う。NEDOのプロジェクト等では、研究費を管理する人が派遣され、専任で経費処理をやっていたが。
そして、従来知財業務をやっていた人達がこのURAに移行しつつあるような感じもしている。また、企業を定年退職した人も応募しているようで、何歳位に適したポストかもよくわからない。
いずれにしても、知財の知識があり、特許出願や権利化の実務ができる人がURAになるのは望ましいことだろう。
高須尚子さんも言っていたが、知財の世界にもサイエンスの知識は不可欠で、専門知識がなければ研究者と信頼関係が築けない。そういう意味では知財のきちんとした知識もあり、サイエンスの知識もある人がURAになるのが理想的だろう。
そして、研究を管理しながら適切に特許出願し、権利化するのがよいと思う。
今日は山中伸弥京都大学iPS細胞研究所長の動画も流され、山中教授もURAの必要性を訴えていた。日本の研究が進むためにはURAの活用が不可欠だろう。優秀なURAが育つことを期待したい。