1. TOP
  2. イノベーション 破壊的イノベーション ジレンマ ビッグバン型破壊
  3. 発明家になって特許申請してライセンス料で生活するには?

発明家になって特許申請してライセンス料で生活するには?

特許出願をして、そのライセンス料だけで生活できれば印税生活みたいなもので、完全な不労所得になるので、とてもよいと思います。

特許権は通常20年間存続期間があるので、出願時からライセンスできれば、20年間ライセンス料がもらえます。国内優先権主張出願を使えば、約21年間、ノウハウライセンスを絡めれば、無期限でライセンス収入をもらい続けることも理論的には可能です。

しかしながら、日本では優秀な発明者は大学や企業の研究所に入り、最先端の研究をするので、一般人の発明家はあまり多くないように思います。

日本では、発明家はむしろ貧乏で、儲からない、という印象があります。一方、米国では、個人発明家で成功している人が日本よりも多い印象です。mp4の発明家は町1つ分くらいの敷地に家を持っていたそうです。

日本の発明家があまり成功しないのは、世の中のニーズにあった製品を発明していないからではないかと思われます。

世の中の人がどういう製品を必要としているか、十分調査し、そのニーズに合った商品を開発すれば売れるので収益があがるはずです。

あるいは、ヒット商品の付属品のような発明や意匠も売れる可能性があります。

発明家になって売れる特許を出願するには、マーケッターになるのが早道のような気がします。以前ビール会社の研究所長にマーケティング部長を就かせる、というやり方が一時流行しましたが、個人発明家の場合は自らマーケティングセンスを磨くのがよいと思います。

そのような機会としては、世界No1マーケッターと言われるジェイ・エイブラハムの無料体験セミナーがとても役に立ちますが、私も以前受講したジェイの集中講座は無くなってしまいました。

マーケティングはビジネスの基本ですから、発明者も学ぶことをお勧めします。もっと言えば、発明能力がなくてもマーケティング能力があれば物を売ってお金を稼ぐことは可能です。マーケティングか、イノベーションのいずれかが得意であればいい、とも言えます。

日本の発明家があまり成功しないもう1つの理由としては、ジャストアイデアのような発明で出願し、あまり発明を練らない点もあるように思います。

米国の発明家は企業や大学の研究者並に勉強して理論的にも高度な発明をしているようです。日本の発明家はあまり高度な物理学の勉強とかはせず、何となく日用品の発明をしているような印象です。それも何ヶ月もかけて研究開発する、というよりも、数日考えて出てきたアイデアを特許にしようとします。

さらに、試作品を作らない発明家も多いです。本来は何回も試作して、新たな問題点を発見して、それを解決する、というのを何度も繰り返すことで売れる発明にまでなります。

また、中には、コントロール(対照区)のない実験データを持って相談にこられる発明家もいました。対照区がなくて、効果だけある、というデータだと、いわゆるアーティファクト、バックグラウンドかどうかの区別がつきません。実験をやる場合には、必ず正のコントロールとバッファー(緩衝液)のみのようなネガティブ・コントロールを一緒にやるのが鉄則です。

さらに、特許法をよく知らない発明家も多いです。特許法を知っていたら、方法発明で取っても弱い、個人的にのみ使用できる方法発明は権利行使が難しい、ということがわかるはずですが、そうした細かい知識はほとんど知らない人も多いです。

発明をして、ライセンス収入を得たいのであれば、それは事業と同じですから、しっかりその分野を研究して、少なくとも1年程度は研究し、発明をいくつもやってからライセンス活動をするのが望ましいと思います。

世界最多の発明をしたと言われるドクター中松にしても、何の発明をやるかについては、かなり慎重に検討してから始めるそうです。マーケットや競合もしっかりと分析します。

企業であれば当たり前にやるような分析を個人発明家もやるべき、と思います。そうすれば、本物の発明ができると思われます。

とはいえ、特許法やマーケティングを1から独学で学ぶのは大変ですし、独学は効率が良くありません。よくわかっている人から学ぶのが一番です。

そういう意味では、発明コンサルティングを受けるのもお勧めです。発明コンサルティングやコーチングにご興味のある方は以下からお問い合わせ下さい。

発明コンサルティング&コーチングお問い合わせフォーム

なお、お問い合わせをされたからといって、強引なセールスなどは一切しませんのでご安心下さい。

 

\ SNSでシェアしよう! /

特許出願依頼(特許申請の依頼)の注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

特許出願依頼(特許申請の依頼)の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 特許収入だけで生活できる人

  • 使用許諾(ライセンス)交渉、契約書作成の得意な特許事務所

  • 特許性(進歩性)を出すための発明者へのヒアリング

  • マルチマルチクレームが禁止 特許請求の範囲の記載要件が変更されました

関連記事

  • university research administrator (URA)と知財

  • 未成年の発明の特許出願

  • 大企業の特許のライセンスを受ける中小企業

  • 特許1件あたりの売上額

  • 発明家として成功するには起業家的発想が必要?

  • 今は発明のチャンス