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弁理士の差別化と専門分野の開示

弁理士は資格試験なので、資格の有無は明確ですが、個々の弁理士の腕を正確に評価して特許出願を依頼している会社はそれほど多くないのではないかと思います。実際のところ、同じ弁理士であっても、腕によってかなりの差が出ます。新人で、基礎的なことを知らない弁理士もいたりします。

大企業で多数の出願をする知財部では、弁理士事務所の特許出願明細書をランク分けしてそれに応じて料金を変えたりしているところもあるようですが、そのためには、特許出願明細書のレベルを判断してランク分けできる基準を持っていなければなりません。それには、相当な専門知識が必要と思います。専門の知財部員くらいしかそれを判断するのは難しいでしょう。

今後どんどん弁理士が増えるとすれば、各弁理士がそれぞれ自分の得意分野を明確に打ち出し、他の弁理士と差別化を図る必要があると思われます。

しかし、専門的な職業だけに、特許出願明細書のレベルを正確に評価できるか、また、同じ弁理士でもジャンルによっては得意不得意があり、また、大学時代や、企業の研究所で実際に扱ったジャンルとそうでないジャンルではまた、その技術に対する感覚も相当に異なると思われます。例えば、大学時代や会社員時代に手がけたテーマならその分野の詳細まで把握しているので、非常に素晴らしい明細書が書けると思います。

それらを総合的に考えれば、個々の案件ごとに最適な弁理士を選ぶのがベストですが、それでは早期に出願することが難しくなってしまいますし、日本のトップの弁理士に仕事が集中してしまい、利益相反(コンフリクト)の問題も生じます。

そういう意味では、弁理士の側から、何が得意なのか、明確に情報発信する必要があります。

大平国際特許事務所所長の大平は大学、企業を通じて20年以上の研究開発歴があり、博士号を取得し、大学院大学の教授も務めました。また、知財業務歴はもう11年位(2013年現在)になりますから、研究開発や科学技術の知識、知財業務とも熟知しています。最も得意なのは、食品、化粧品、医薬とバイオテクノロジーです。しかし、その後の事務所での仕事で、半導体や装置関係の中間処理も行っているので、機械や有機・無機化学も可能です。また、最近ではソフトウエアの発明についても出願しています。

東京大学では、農芸化学から土壌学研究室に進み、土壌微生物の研究を行いました。大学院時代は大腸菌と放線菌の遺伝子組換え、会社では植物の遺伝子組換え、動物の遺伝子発現、植物ウイルス等の研究をやっていました。そして、会社では、微生物、化粧品、健康食品、植物、医薬等を研究していたので、それらについてはほぼ専門家レベルの感覚があります。

もっと言えば、東大では応用微生物研究所、今の分子細胞生物学研究所で大腸菌と放線菌の遺伝子組換えの研究をし、キシロースイソメラーゼという遺伝子をクローニングして塩基配列を決定して修士号を取得しました。

その後、大手洋酒メーカーの研究所に入り、そこから農林水産省農業生物資源研究所に派遣され、BT毒素をタバコで発現させて、耐虫性タバコやイネを作る研究をしました。この研究は本来Nature articleに載ってもおかしくなかったのですが、室長がアメリカに帰国したしして実現しませんでした。

その後、一度会社に戻り、次に東大の植物病理研究室にまた派遣されて植物ウイルスの研究で学位を取得しました。シトラスタターリーフウイルス(CTLV)の全塩基配列決定とその感染性クローンの作成を行いました。このゲノム構造はなかなか興味深い予想外のものでした。

その後また会社に戻り、次は奈良先端大に行ってNEDOプロジェクトで主任研究員をやりました。今度は大豆のプロモーターの開発でした。この頃は徹夜で実験したりしていて、かなり充実した時期でしたが、弁理士の勉強もしていたので、つくばの農業生物資源研究所の頃程には研究に没頭できませんでした。

その甲斐あってか、2001年に弁理士試験に合格できました。そして、その翌年に会社の特許情報部に異動になり、東京の知財部での生活が始まりました。

会社知財部では飲料の中身等はもちろんですが、飲料を充填するフィラーや洗浄装置等の出願も担当していたので、機械系の出願もできます。他にガスクロマトグラフィー等測定器の特許出願も得意です。

知財部で約1年半が経った頃、また奈良線科学技術大学院大学でお世話になった教授から大学に知的財産部を作るので来ないか?とのお誘いがありました。教授になれる、という話もあり、魅力的だったので、また奈良に行くことにしました。

奈良には12月頃に行ったのですが、契約について最初に相談に来られたのが後にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授でした。当時は教授や准教授がベクターシステム等を購入する際、契約書を読まずにサインするのが普通でしたが、山中教授は約10ページ位の契約書を全部読んで、これはまずいんじゃないの?ということを聞いてきました。

その契約書はアメリカの大手化学会社の販売&ライセンス契約で、確かに厳しい内容ではありましたが、その大学のメインの研究については関係ないということで最終的にはOKを出しましたが、山中先生の法律に対する真摯な態度は印象的でした。

山中伸弥教授は、京大に移られてからも京大知財本部とは別にiPS細胞研究所専用の知財室を作り、大日本住友製薬から高須直子さんを引き抜いて知財に力を入れたのもやはり、法律センスが京大知財よりもレベルが高かったからではないかと思います。

そういうわけで、実は私は幹細胞や、iPS細胞についてもかなり詳しいです。弁理士会のバイオライフサイエンス委員会でもiPS細胞特許の研究をやり、弁理士会の会長と定例記者発表(記者会見)で発表したこともありますし、知財学会でも発表しました。

それ以外の分野としては、バイオ関係の機器の特許出願や拒絶理由対応も得意です。たまにですが、半導体装置の拒絶対応をすることもあります。

ということで、長くなりましたが、大平国際特許事務所の最大の得意分野はバイオ、医薬、食品ですが、他に機械系までは対応可能です。ノーベル賞レベルの大発明から、日用品の傘や釣り針等の小発明等の特許出願、実用新案登録出願も承っております。お気軽にご相談下さい。

 

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ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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