商標登録出願と家元ビジネス(認定講師ビジネス)
最近、協会を立ち上げて、認定インストラクター、認定講師を養成するビジネスが増えています。
これはもともとお花の家元がやっているビジネスが源流なので家元ビジネスとも言われています。
師範や講師を養成して、その養成スクールで高額の費用を取り、さらに、講師の認定料を別途取り、さらにノウハウの使用料を取ることで非常に利益率の高いビジネスモデルとなっています。さらに、認定講師が自分のビジネスを広めてくれる営業マンにもなるわけですから、お金をもらいながら宣伝までしてくれるので何もしなくてもどんどんお金が入ってくるビジネスです。
しかし、この場合、最初の養成スクールと認定料を支払うのはわかりやすいですが、毎年ノウハウの使用料を支払うというのはちょっとわかりにくいかも知れません。なぜなら日本では目に見えないものにお金を払うことに抵抗がある人もいるからです。
つまり、ノウハウライセンスという概念が日本ではまだ一般的ではないと思われます。
そこでより理解しやすい形にするためには、商標権を取得して、そのブランドを使用する権利についてライセンス料をもらうようにするのがよいです。商標ライセンスは特許ライセンスと同じようにお金を払うのが当然という意識の人が多いと思います。
単なるノウハウライセンスだけではなく、商標の使用権もライセンスすることで認定講師から毎年ライセンス料を支払ってもらうわかりやすい理由ができます。
そういう意味では家元ビジネスには商標登録は必須と私は考えています。