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どん兵衛がサッポロ一番を特許侵害で提訴

以前、このブログでも日清食品のストレート麺の製法をサンヨー食品のサッポロ一番等が特許侵害したとして提訴したことを書いた。

日清食品がサンヨー食品をストレート製麺法特許侵害で提訴

http://www.xn--xsq70db13c72twsp0ea.com/wp/?p=1218

つまり、どん兵衛がサッポロ一番を訴えた、というわけだ。日清食品は、サンヨー食品の「麺の力」等の11商品が日清の特許を侵害していると主張しているそうだ。

そして、これらの商品の製造・販売の差止と、約2億7千万円の損害賠償を求めているという。

サンヨー食品の関係者によると、全く製法が異なると言っている。

どちらの主張が正しいかは法廷での争いで決着がつくので現段階では明確なことは言えない。

が、噂では、日清に焦りがある、という説もある。海外展開で米国ではmaruchun(東洋水産)に負け、中国ではサンヨー食品関係の中国メーカーに苦戦しているらしい。

そこでサンヨー食品の勢いを止めようと訴訟に踏み切ったのではないか?という説まで出ている。
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2040.html

つまり、特許的には侵害の可能性が低いのに訴訟を提起して、相手の勢いを止めさせよう、という作戦だと言うのだ。

いくら何でも天下の日清がそんなことをするわけはないと思うが、どうも前科があるようだ(上のURLの記事参照)。

日清創業者の安藤百福は、チキンラーメンの製法特許を取得したが、マネをした113社に片っ端から警告書を出したという。しかし、劣悪な商品も多かったことから、そのままでは業界が共倒れになるおそれがあり、特許の独占を断念したようだ。

安藤百福は、「企業は野中の一本杉であるより、森として発展するほうがいい」という考えで、インスタントラーメンの製法特許を広く許諾したそうだ。

そのため、後に社長になった森和夫氏も特許出願も意匠登録出願も申請しなかったという。それが現在の状態につながっている可能性がある。

食品業界はあまり特許で訴訟をすることは少ない。訴訟になれば交渉ミス、とも言われることさえある。そういう業界で訴訟をあえてするのを他社は冷ややかな目で見ているという。

訴訟の行方がどうなるか、注目したい。

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大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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