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特許出願数を増やす方法

このところ、日本全体の特許出願件数は34万件と10年前に比べて10万件程度減少しました。これには、リーマンショックや、東日本大震災等も関係しています。(2016年7月追記:その後年間30万件を下回っています)

しかし、科学研究費等では巨額の投資をした割には、特許出願件数が少ない、ということが問題視される場合もあるようです。

また、アベノミックスで経済が回復すれば特許出願件数も回復する可能性もあります。

そのような場合に、どうやって特許出願を増やすかが問題になります。

それには、

1.発明者1人あたりの発明件数を増やす

2.これまで発明をして出願したことのない人に発明をさせる

3.知財部員の発掘活動を活発化させる

という3つの方法が考えられます。実際には、出願予算を増やす必要もありますが、それは置いといて。

発明者の発明件数を増やすのは、発明者の研究能力にもよりますし、時間のかかる研究もあるでしょうから簡単には増やせないと思われます。

発明者の数を増やす、つまり発明のできる、博士や助教レベルの研究者を雇用すれば当然発明は増えますが、企業にとっては固定費が増えるという問題があり、特許出願件数を増やすためだけに研究員を増やす、というのは限界があると思われます。

さらに新たに採用した博士が特許を書くのが得意とは限りません。以前、ある会社で大学の准教授だった人を採用したのですが、あまり特許は書かずに学会発表や論文を書くのが得意な人でした。

こういう場合は、論文から特許出願につなげられる事務所に依頼すればいいのですが(当所も得意です)、特許よりも発表と考えている研究者にとっては特許出願は面倒な手続が増えるだけ、とあまり歓迎されない場合もあり得ます。

もう一つのやり方としては、研究補助員(アルバイト、派遣社員)の数を増やす、というのも一つの考え方だと思います。研究者がルーチン的な業務をやるために時間とエネルギーを割くのはもったいないです。

例えば、動物や植物の世話、薬剤(農薬等)の散布、掃除などはアルバイトさんに任せ、研究員は頭を使うことに集中するのがよいです。

1人の研究員に2~3人程度の補助員を付ければ、確実にデータが増え、発明も増えると思われます。

ですので、発明を増やすには、研究補助員を増やす、というのも一つのやり方でしょう。最近では非常に優秀なアルバイトさんを雇える場合もあります。例えば、超一流大学の大学院を卒業した優秀な研究員クラスをアルバイトとして雇える場合もあり得ます

また、自動化できる装置を導入するのも効果がある場合もあります。

2の従来発明を出願したことの無い人に発明をさせる、というのも面白いと思われます。上にも書きましたが、実験が好きで、とてもいいデータを出しますが、論文や特許にまとめるのが苦手で、会社の実験ノートだけに記録しているような場合です。

そのようなデータの中にも特許になりうるものがある可能性があります。

これを発掘するのも知財部員や知財リエゾンの役目でしょう。

3の知財部員の発明発掘活動を活発化させる、というのも相当有効と思われます。

発明をしていても知財部に届けて来ないだけで、特許になり得る発明が埋もれている場合もあり得ます。

そのためには、会社の研究開発の発表会(月例報告会や半期の報告会)に出て特許になる発明を見つけ研究者に特許を出すように勧めるのが一般的でしょう。

大学の場合は、修士論文発表会や、博士論文発表会、学会発表の予稿集を出すタイミング等で、発明発掘を行います。実際には、大学の知財部員は人数も限られているので全部を把握することは難しいと思いますが。

いずれに場合も、弁理士がその場にいれば、これは特許になりうる、これはそもそも発明に該当しない(特許適格性がない)、これは、かなり難しいがこう工夫すればいい特許になる可能性がある、等のアドバイスができます。

そういう意味では顧問弁理士を雇い、毎月1回程度発明の掘り起しをするのもよいと思います。大平国際特許事務所でも発明発掘顧問も承っております。その前段階の発明発掘コーチングも行っておりますので、発明が出る前の段階からもお客様の特許出願数増加のお手伝いが可能です。TRIZ, USITなどの発明発掘手法のコンサルティングも承っております。

発明発掘コーチング&コンサルティングにご興味のある方は下記からお気軽にご相談下さい。

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ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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