使用許諾(ライセンス)交渉、契約書作成の得意な特許事務所
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特許を取得したけど売り先(ライセンス先)をどうやって見つけたらいいかわからない、という特許権者もかなり多いです。また、心当たりのライセンス先に送付してみたけどなしのつぶてで、何の反応もなく売れない、というお客様もおられます。
大平国際特許事務所は、ライセンス交渉、ライセンス契約も得意です。会社、大学、特許事務所で、多数のライセンス契約を手がけてきました。前職の洋酒会社では、特許部で契約をかなり担当しました。その後、奈良先端科学技術大学院大学特任教授として、大学の特許を企業に売る仕事を5年弱行いました。
さらに、その後、特許流通アドバイザーとして、約2年あまり、TLOで大学特許をライセンスする仕事をしました。米国、台湾など海外との英文による契約書作成も得意です。
とはいえ、特許をライセンスするのはそう簡単ではありません。相手先企業に研究企画部や企画部があれば、そこが企画している製品が優先されます。新製品開発の専門部署ですから。それを押しのけて製品化しようというほどの有望な製品でなければ企業としては採用しません。
明らかに大ヒット商品になる、というような発明であれば、企業の側からぜひ使わせてくれ、と言ってきます。しかし、そういうのは非常に稀です。
例えば、ものすごく有望な新薬候補を見つけた、などのケースでは、製薬企業が特許を買いに来ます。というのも、%のライセンス契約にすると、後に巨額のライセンス料を支払う必要が生じるリスクがあります。それこそ、数百億円、数千億円になることもあります。買取できれば、このリスクを一定額で固定できるわけです。
ライセンスが難しいのは、例えば、飲料の発明でしょう。飲料は毎年数百件の新製品が発売されますが、翌年まで残るのは、1000に3つなどと言われます。企業の製品開発部が昼夜を問わずに研究開発して、ヒットするはず、と満を持して発売しても、売れなくてすぐに終売になる世界です。売ってみないと売れるかどうかわからないケースも多いです。
すると、外部から売り込みに行っても、自社開発の商品の方が優先されます。さらに、特許ライセンス料がかかるということはコストアップになるわけで、その特許製品の製造コストも高かったりすると、企業は採用しないでしょう。
つまり、特許発明を企業に売る場合には、製造コストまで考慮してプレゼンする必要があります。大量生産が難しいものは、大量生産の方法がないから(方法の開発が必要だから)採用できない、と言われることもあります。
そうした多くの壁を乗り越えて初めてライセンス交渉がまとまり、契約に至ります。ライセンスはそういう意味で難しいですが、意外にあっさり成約するケースもあったりします。企業が開発していた新製品に問題があって穴があいたタイミングとかです。
所長の大平は、企業の知財部から奈良先端科学技術大学院大学に派遣され、そこで、元電機会社の法務室長をされていて、契約経験30年位の方と一緒に契約交渉したり、契約書を作成していました。その方は、ソフトバンクの孫正義さんの契約書も担当された方で、非常に緻密な戦略を練って契約交渉に臨み、大学に有利な契約を締結していました。
会社や大学で契約を多数締結したことで、大抵の契約書は作成できますので、お気軽にご相談下さい。
以前も書きましたが、大学では、昔は教授等の個人所有だったので、製薬企業等から奨学寄附金等をもらって教授の名義で出願している特許出願や特許を大学に移管する場合もありました。また、個人から大学に特許出願を譲渡して、ライセンス収入が上がったら一部をもらいたい、という申し出も稀ですがありました。
あるいは、かなり効果のある生物抽出物を持ってきて、これは非常によく効くのでぜひ製品化したい。どこか製薬企業にライセンスできないか?という一般の発明者の方もいました。
確かにかなり高い効果が出ていましたが、既存の薬と比べてどの程度効果が高いのか、については検討していませんでした。
日本の薬事法だと、従来品よりもかなり高い効果がないと認められないケースもあります。なので、従来品と比べてどれくらい効果が高いか、は検討しておく必要があります。中間程度であれば、商品化は簡単ではありません。明らかに従来品よりも高ければ検討することになりますが、あまり効果が高すぎても逆にあまり売れない場合もありえます。
いずれにしても、大平国際特許事務所の所長の大平は、奈良先端科学技術大学院大学で4年間、そして特許流通アドバイザーとして約2年半程度ライセンス活動に従事し、奈良先端大では、毎年1000万円~2000万円程度のライセンス料やMTAの料金を稼いでいました。最高ではバイオで年間2500万円程度を稼いでいましたが、私が直接関与したのはそのうち2000万円程度でした。
その間英語での交渉は毎年のようにアメリカに行ってやり、英文契約書で契約書を合意し、ライセンス料や委託研究費をもらっていました。ですので、大平国際特許事務所は特許出願も得意ですが、ライセンス活動も得意です。全国にも特許流通アドバイザー時代の知人が多数まだ現役でいますので、そういうネットワークを使ってライセンス活動を行うことも可能です。
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