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知財部に相談すると情報が漏れる?

以前、ある先生が言っていたことですが、君たちに言うと情報が漏れるおそれがあるから(発明について)言わなかったそうです。

その先生の発明はまさに大発見、大発明で、特許出願していれば世界中から相当なライセンス収入が得られる可能性のあるものでした。しかし、私達知財部員がそれを知ったのは、記者発表によってでした。

当時は今と違って、新規性喪失の例外は、一部の学会、論文発表等適用範囲が限られていたので、記者発表をすることによって特許出願しても新規性無で拒絶される状況でした。

しかし、知財部員に話すと情報が漏れる、というのは完全な誤解だと思われます。

というのも、知財部員の中の特に弁理士は、守秘義務があります。教員から聞いた発明をぺらぺらしゃべる知財部員はいないと思います。そんな部員がいたら即クビになるのではないかと思います。研究者よりもよほど口が固いです。

最先端研究プログラムで、特許が出にくいのはそういう面もあるのかも知れません。つまり、画期的な成果が出そうなので、一般には隠しておきたい、知財部にも隠しておこう、という発想ではないかと思います。

しかし、まともな知財部なら研究者の発明をぺらぺら外部に話すことは普通あり得ません。それに知財部員はそれほど研究者と交流はないので、話すだけの時間的余裕も無いと思われます。

それでも心配であれば、知財部の責任者に強く秘密ということを言っておけば外部に漏れることはないと思われます。特に弁理士であれば、守秘義務があるので、漏らす可能性はないと思います。

そのあたりは知財部員や弁理士を信頼してもらいたいものだと思います。

うまく行っているiPS細胞研究所では知財部員が研究者全員分のノートにサインをするので、全員の研究の進捗を知ってました。そういう協力関係が築けて初めていい特許出願ができ、収益を生む特許が取得できるのではないかと思います。

 

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ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

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