1. TOP
  2. コンサルティング コーチング 経営診断
  3. 特許申請の進歩性について

特許申請の進歩性について

今日はある会社様にヒアリングに伺いました。

最初、現在は溶液の状態で売られている商品があるが、それを粉末と液体の状態で販売し、購入者がそれを混ぜることにして、特許出願して特許を取りたい、と言われました。

その粉末も液体も公知です。溶かすことも特に難しくありません。

この場合は公知の粉末と公知の液体の組み合わせキットということになりますが、この場合、特に考え付くのに難しい点が無いので進歩性無なので特許出願しても無駄、と判断しました。

公知の物品を公知の方法で使用するわけですし、それを組み合わせることにも何も難しいことはありませんでした。

しかし、中小企業様に行くとこうした発明をよく相談されます。

そこで、単に進歩性が無いから特許出願しても無駄ですよ、で終わると発明者の方もガッカリするだけですし、私も行った時間が無駄になります。

そういう場合は、その発明をもう少しブラッシュアップできるアイデアを提供します。例えば、上の例で言えば、粉末と液体が公知なら、それを混ぜやすい容器を開発して、容器とセットにして特許出願すれば進歩性が出て特許になる可能性がありますよ、等とアドバイスするわけです。

「そんな(くだらない)もの、特許になりませんよ(笑」で終わっては弁理士としてはちょっとどうかと思います。「そのままでは特許になる確率は低いですね、でも、こうすれば特許になる可能性が出てきますよ。」とまで言えて初めて発明のプロと言えるのではないかと考えています。

そしてそういうアイデアを考えてアドバイスするのはとても楽しいです。クライアント様と対等にディスカッションしている感覚になり、お役に立てているような実感があります。

\ SNSでシェアしよう! /

特許出願依頼(特許申請の依頼)の注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

特許出願依頼(特許申請の依頼)の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

大平 和幸

弁理士、農学博士、特定侵害訴訟付記弁理士。東京大学大学院(修士課程)修了。修了後、大手洋酒食品メーカーでバイオテクノロジーの研究開発に約18年従事。その後特許情報部(知的財産部)、奈良先端科学技術大学院大学特任教授。特許流通アドバイザー。大平国際特許事務所所長。弁理士会バイオライフサイエンス委員会副委員長。iPS細胞特許コンサルタント。食品、医薬品、化粧品、バイオ等の化学分野が得意。機械、装置、ソフトウエア等の出願実績あり。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 特許性(進歩性)を出すための発明者へのヒアリング

  • マルチマルチクレームが禁止 特許請求の範囲の記載要件が変更されました

  • 発明により人類の富が飛躍的に増える

  • 大発明は、地味な実験の積み重ねから生まれる

関連記事

  • 中小企業の経営危機

  • 発明者の発明件数を増やすには?特許につながる開発とは?

  • 特許申請して億万長者になる方法

  • 特許申請のためのアイデアの出し方

  • 特許出願戦略コンサルティング

  • 特許出願してペイするか?