特許調査(先行技術文献調査)と特許申請

特許調査については何度か書きましたが、昨日もある大企業の特許部長と飲んでいて、優秀なサーチャー(調査員)の養成は大事、だけど、センスがない人はいくら教えてもできるようにならない、という話になりました。

私が最初に教わったサーチャーも、調査を10年やっているベテランでしたが、調査しても必ず漏れが出る、だから、何度もキーワードを変えてサーチ(調査)を繰り返す必要がある、と言っていました。つまり、一人前のサーチャーになるには、10年でも足りないわけです。

とはいえ、先行技術調査を完璧にやっているとそれだけで何ヶ月もかかるので、その間に他社に先に特許を出願されてしまっては元も子もありません。

実際、米国のベンチャー起業では企画から数ヶ月で開発を終えてしまうスピード感のあるベンチャーもありますから、のんびりしていては研究を始めるかどうかの稟議を回しているうちにライバル企業が猛烈なスピードで研究開発を進め、発明を完成させ、特許出願してしまうおそれがあります。それがベンチャーのスピードです。

そして、それが出願公開される1年半後に、実は企画を始める前に相手が発明を完成させていたことがわかるわけです。つまり、始める前に既に負けていた、というのがわかる、というのはかなり情けない気持ちになります。その1年位の研究が全く無駄になるわけですから。

大企業では稟議書を回すのに数ヶ月かかるのが普通ですから、企画に長期間をかけていると、企画の検討中に他社が製品を完成し、特許や商標を出願して、販売を開始してしまうことも現実にあります。

その意味では、スピード勝負と言えます。何かいい企画が思い付いたら即研究開発を始め、夜も寝ないで研究に没頭するのがベンチャー企業の成功の条件と言えるでしょう。実際、アムジェンではそういう研究者がいたから成功したようです。

そういうことも考えると、発明者は睡眠時間を削ってでも一刻も早く発明を完成させ、特許調査(先行技術調査)は外注して、ある程度の調査(料金で言えば、10万円以内)をしたら出願する、という程度の調査でよいと思われます。

私自身は大企業知財部でいやというほど調査をやってましたので、かなり調査能力は高いと思っています。他人がなかなか見つけられない文献も一瞬で見つけたりすることもよくあります。これは、キーワードのセンスの問題と思っています。先行文献を見つけるのが得意、ということは、無効資料調査も得意ですから、異議申立、無効審判請求も当所にご相談下さい。

先行技術文献調査については、簡易調査3万円、通常調査8万円、技術動向一般の調査50万円~、無効資料調査(別途お見積いたします)(いずれも消費税別)で特許調査を行っております。ご興味のある方はお気軽に上のメニューのお問い合わせからお気軽にご相談下さい。

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