特許出願してペイするか?

特許出願がコストになるか、プロフィットを生み出す資産になるか、はその発明と、実用化の度合いによると思います。

特許出願をすれば、出願時に30万円程度、審査請求に15~20万円程度、意見書、補正書提出で10万円×2回程度、登録料+登録謝金で10万~30万で全部で80万円~100万円位と考えておけばよいでしょう。もう少し安く済む場合もありますが。

仮に特許出願⇒登録までで100万円かかったとして、商品の他社による模倣が防止できれば、通常はペイするのではないでしょうか?

特許出願することで他社の事業参入を少しでも遅らせることができれば100万円程度の利益は出ると思います。よほど安くて売上も少ない業種でない限り。

とはいえ、そうしたコスト計算をして、どう考えても赤字になる、という場合は出願しないという選択肢もあるでしょう。

中小企業様の場合、かなりの負担になりますし、その後訴訟になると訴訟費用が出せない、という会社様もありました。訴訟費用500万円程度を払うことも厳しい会社もあります。

しかし、せっかく知恵を出してすばらしい発明をしているのですから、ぜひそういう発明については特許出願し、権利を取得して次の発明につなげて欲しいものです。

大平国際特許事務所では戦略マーケティングのコンサルティングも行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

 

中国の医薬・化学・ITの特許出願と審査

昨日は弁理士会近畿支部で中国の医薬、化学、ITの審査実務について、中国の特許事務所の弁理士が4~5人位来て講義をしていました。

2人は中国特許庁の審査官出身のようです。中国では審査官が1万人位いるそうです。

で、PCT出願(国際特許出願)は非常に安く出願できるそうで、大量のPCT出願をしているそうです。ただし、各国移行の段階では各企業が費用を負担する必要があるそうで、移行段階でかなり絞られると思われます。

中国は世界でも一番記載要件が厳しいようで、日本では問題なく特許になるようなケースでも拒絶される場合があるようです。このあたり昔の日本に似ているのかも知れません。

ITに関しては、以前は記載要件違反で拒絶されることが非常に多かったのですが、最近はきちんと審査していて、新規性、進歩性で拒絶してくるようです。

セミナー後懇親会があり、そこでも有益な話を聞けました。バイオについては専門家が来てなくて、遺伝子関係については聞けませんでした。化学は2人とも有機化学でした。

1人の比較的若い審査官は中国語しか話せず、英語も通じませんでしたが、他の人はほとんど日本語がしゃべれるのでいろいろ話ができました。

他に日本人弁理士とも交流でき、ASPECという制度を聞きました。これは、EPOのASEAN版みたいなもので、ここに出願すれば、10か国位の会員国(カンボジア、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、ラオス、シンガポール、ベトナム等)の審査が1か所でしかも英語で請けられるようです。つまり、EPOみたいなもので、ASEANのASPEC特許庁に出願することで、ASEAN各国に出願したのと同じような効果が得られるようです。

ただ、英語での審査で特許になると、その後は、各国の言語に翻訳しなければならない点は以前の欧州特許庁と同じです。

ASEAN諸国は、2015年に東南アジア連合を作るようで、EUに似た経済圏が形成されるようですから、特許制度も欧州型になっていく可能性があります。現在ではまだPCTと連携していないので、ASPECに出願するには自国出願から1年以内にパリ条約による優先権を主張して、ASPECに特許出願する必要があります。いずれ、PCTと連携して、欧州特許庁のように、PCTからASPECに移行して、31カ月以内に英語の翻訳文を提出すればよいようになると期待しています。

いずれにしても、東南アジアは人口も増え、活気がありますが、日本はあまり明るい話題がないように思います。何とか日本も発展段階に入ってほしいと願ってます。それには、ベンチャー企業が頑張るのがよいと感じてます。

特許を出願したいけどどうしたらいいかわからない

会社で製品を発売することが決まったけど、まだ特許や意匠、商標を出願してなくて、どうしたらいいかわからない、というケースも中小企業ではかなりあるのではないでしょうか?

大企業なら専門の知財部があり、そこが広報部と連携して製品発表前に特許出願なり、意匠出願なりを相談してくると思います。

と言っても、大企業でも製品のプレスリリースの数日前に突然連絡してきて何とかしてくれ、という場合もあるのですが・・・

しかし、中小企業では、法務部が知財を扱っていたり、総務部が担当している場合もあります。

つまり、知財の専門家ではなく、何でも扱っている中で知財も担当しているような場合です。

そういう場合は、自分で知恵を出すのもよいですが、最寄の特許事務所に相談するのがよいです。

相談は電話でも、直接会ってでも、メールでも可能です。

大平国際特許事務所でも相談はいつでも承っております。メールの場合は年中無休でご返事しております。メールのやり取りだけで特許出願まで完了できる場合もございます。

知財で何か心配なことがあればお気軽にご相談下さい。ご相談は上のメニューのお問い合わせからできます。30分程度の相談であれば無料です。