発明、発見と用途発明の特許出願 食品の用途発明について

お茶の用途発明についてご質問を受けましたので、過去の記事を更新しました。

下の話は2016年3月以前の内容です。2016年4月からは、審査基準が改訂され、食品の用途発明が認められるようになりましたので、飲料や食品に新たな用途を発見すれば、用途発明として特許が取れます。

例えば、従来からあるお茶に予想以上に強いダイエット効果が見出された、というような場合は、特許になり得ます。

しかしながら、そのお茶が知られていて、かつ、その強いダイエット効果も既に知られている場合には新規性が無いので特許にはなりません(もし知られてから半年以内であれば一定の要件を満たせば特許が取得できる可能性はあり得ます)。

つまり、新たな用途が新規である必要があります。または、製造方法が知られていなければ製造方法で特許を取れる場合はございます(これは従来と同じですが)。

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(2016年3月以前の状況は以下のとおりでした)

食品の場合、新たな用途を発見しても、用途特許は認められません。

例えば、緑茶にダイエット効果があることを発見して、緑茶を有効成分とするダイエット茶というような特許請求の範囲を書いても特許にはなりません。

しかしながら、例えば、除草剤と同じ成分が抗がん剤として効果がある、ということを発見すればその除草剤を有効成分とする抗がん剤という用途発明が成立します。

これはどういうことかというと、緑茶の場合は、昔から飲まれていて、実際にダイエットの効果はあったが単に気づかなかっただけで、その効果を発見しただけだ、という論理です。

これに対して、除草剤を飲む人はいないので、そのような効果は以前は発揮されておらず、投与して初めてわかることなのでそれまでそのような効果が出る使い方はされていなかったので特許になる、ということです。

このあたりの議論は突き詰めていくと、食品の用途特許も認めるべき、という議論をする人もいます。

実際、食品の用途発明が特許になっているケースもあります。私も大学にいたときに、食品の用途特許を成立させたことがあります。

食品の用途発明の特許を取りたい、という方はお気軽にご相談下さい。企業であればセミナーをすることも可能です。