謹賀新年と何でも特許登録にできる自信

新年明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

一昨年、ある特許出願について非常に難しいと思われる拒絶理由を克服して何とか特許査定にしたら、その後付与後異議申立が来ました。あるヒット商品に直接関わる特許ですから予想されたことではありますが。

異議申立書は、おそらく同一の会社が出したと思われるものが何件も出されて、ページ数も50ページを超えるものもあり、かなり気合いの入った異議申立でした。同一の会社が書いたと思われるのは、記載のフォーマットが同一だったからと、引用文献が一部共通していたためです。

しかも、業界の内部事情にも非常に詳しいので、明らかに同業者としか思えませんでした。まぁ、複数の異議申立でメインの引用文献が1つを除いてライバル会社のものだったので、どこの会社かは大体想像がつきましたが。その1つもメインの引用文献ではないですが、3番目位に引用していたので、それも同じ会社でしょう。

異議申立を何件も角度を変えて出すことで、審判官に無視されることを避けられるのかも知れないな、と感じました。1件だけだと、あっさり登録維持の判断をされそうな気もしますから。その分、こちらも読むのが大変でした。

異議申立は、拒絶理由のように応答期間の延長ができませんから、取消理由通知が来てからでは対応がギリギリの時間しかありません。しかも内容は拒絶理由より高度で緻密ですから、反論もそれに応じて十分な検討時間を取るのが好ましいです。

そういう意味で、異議申立書が来たら、すぐに全体を読んで、反論を考えておくのがよいと思われます。もし、全ての異議事由が取消理由に採用されなくても、将来の無効審判や無効の抗弁に対抗するために使えますから。

異議申立書は、普通の拒絶理由通知よりも、その分野に長く(おそらく何十年も)関わってきたプロ中のプロの専門家が詳細に議論しているので、拒絶理由よりもずっと深く、高度で的確です。ですからこちらもそれに応じた高度な反論が必要になります。

そういう意味からいえば、異議申立の取消理由通知への反論の期間はもっと長くするべきだし、延長の必要性は、拒絶理由通知の応答期間よりも大きいと思います。

今回の異議申立書の引用文献は20年以上前のものが中心で、おそらくその時期にこの異議申立書の原案を書いた担当者がこの発明について集中的に研究をしていたのでは?と思います。

この案件をやったことで、拒絶理由対応も、異議申立の対応も、非常に難しい案件に対応できる能力が飛躍的に上がった気がします。

これ以外にも、非常に難しいと思えた拒絶理由を解消して特許にできることが、日本国内だけでなく、海外の案件でも続いたので、どんな拒絶理由や異議申立理由が来ても反論して特許にできる自信がつきました。(ただし明らかにズバリの引例がある場合は無理と思いますが)。

この異議申立案件はまだ結論が出てなくて、取消の予告登録がされる可能性もあり得ます。仮に異議申立をクリアしても、おそらく無効審判で争ってくる可能性もあり、長い闘いになる可能性もあります。

今年は海外への移行手続きも多くなりそうで、ますます忙しくなりそうですが、これまでに蓄積したノウハウを駆使して難しい出願もどんどん特許にしてクライアント様の事業を守り、発明者や知財部員の皆様にも喜んで頂くつもりです。この特許出願依頼のブログもできるだけ更新して行く予定です。

本年もよろしくお願い申し上げます。

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